2. 朝倉町の社会経済構造の特性
(1) 人口
1] 人口構造
人口の推移を甘木朝倉広域市町村圏でみると、平成2(1997)年から平成7(1995)年の増減率では夜須町が10.7%、三輪町が9.6%と急速に増加しており、圏域にも福岡都市圏の外延化が進んでいることを示している(図表1-2)。
一方、本町は3.4%減、杷木町は4.4%減となっており、福岡市の外延化の影響は現時点ではみられない。中山間地の小石原村は6.3%減、宝珠山村は8.4%減と著しい減少傾向を示している。キリンビールの工場等の大企業が立地する甘木市は昭和60(1985)年をピークに微減に留まっている。
本町の人口構造を性別年齢階層別に平成2年から平成7年の増減数でみると、25歳から39歳までの働き盛り世代の減少が著しい。30歳代の世代の減少に伴い、年少人口(0〜14歳)が平成2年ではおよそ5人に1人(19.5%)であったが、平成7年では14人に1人(6.1%)と急速に少子化が進展している。このことの要因としては、町内で住宅の不足、雇用の場が少ないことなどが考えられる(図表1-3・4)。