(2) 産業観光振興の基本方針
ア 集客すべき観光客像と産業観光の目指すイメージ
本市への観光客を対象としたアンケートの分析や、他地域の陶磁器生産地との比較を通して、本市の産業観光における集客拡大戦略の主たる対象者と、本市産業観光の目指すイメージを、次のように設定する。
●主たる対象者
・陶芸愛好家
・女性
・高齢者
・児童・生徒
●産業観光が目指すイメージ
・少人数のグループ、リピーターが訪れる焼物のふるさと
・小・中・高校生などの社会教育の場
・若い女性の訪れる話題性のある陶磁器産地
日常生活で使用される器の供給を通して、わが国の食卓を彩り、食文化を支える陶磁器のふるさとづくりに徹底的にこだわったまちづくりを目指す。
陶磁器のふるさととして、史跡や古い建物が大事に保存され、訪れる人々が陶磁器の歴史・世界を体感できる環境が整い、穏やかな時間が過ごせるまちを目指す。落ち着いた環境のなかで、夫婦や少人数を単位とした陶芸愛好家による窯元めぐりが行われ、一方で、将来の陶芸ファンとなる中京圏の児童・生徒の社会科教育の一環として陶磁器の学習や体験の場所として、毎年、訪れるまちである。
さらに、話題性のある事業の催しなどを通して、陶芸に対する関心のうすい若い人達にも本市の印象を植え付け、若い人々が訪れるまちとする。
イ 産業観光の構造
本市の産業観光の全体像としては、図表3-5に示すような構造を想定する。