資料3 資源発掘・再発見調査結果
特徴的な点としては次のものがあげられる。
【自然系資源】
○ 山系の資源でみると、小淵沢には当地ならではの樹木や巨木・古木があり、 まずはそれらの実態を把握するとともに、来訪客が訪ね歩けるような仕組みづくりが必要である。
○ 水系の資源でみると、“湧水”が特徴であり、“湧水の町”的なイメージづくりが考えられる。
○ 観音平の他、編笠山や信玄公山等、南アルプス〜富士山の眺望がいいところが各所にあり、アクセスと展望地としての基盤整備をすべきである。
○ 旧小淵沢八景があり観光資源として活かせないか。
【歴史・文化系資源】
○ 棒道は代表的な歴史資源であるが、PRも弱く観光客が訪ねやすい環境づくりを充実すべきである。
○ 八幡神社、諏訪神社等神社にまつわり歴史や、回り舞台あるいは大太鼓等の文化的資源、さらには伝説、信仰等の民俗文化資源等もストックされており、発掘・活用すべきである。
○ 上記に挙げてるような小さいけれど各種の小淵沢を物語る歴史・文化資源があり、“資料館”的な整備により、保全と適切な紹介の仕組みを作るべきである。
【産業系資源】
○ 農林業関係では休耕地を活用し、ヤマユリ、ヤマブドウ、リョウブ等の小淵沢に適作な作目を栽培し、景観資源とともに、食用や加工品づくりの素材として活かすべきである。また、農業や林業体験も環境体験プログラムの一環として考えられるのではないか。
○ 内水面漁業では、ベニマス、イワナ、コイ等が採れ、料理や土産品としての工夫や、釣りを楽しめる基盤整備が必要である。
○ 地場産業系でみると、乳牛の食品加工等は観光・リゾートとの結び付けを考えるべきである。
【生活・福祉系、人的資源】
○ 郷土研究会や村おこしの会等があり、地域人材やインストラクター的な活用が期待できるのではないか。
○ 馬あるいは馬術競技は小淵沢の特色であるが、一般には案外しられておらずもっとアピールする工夫を考えるべきである。
【縁や国際性ある資源】
○ 周辺地域との繋がりを持つ“古道”を再発見しては。
○ 町内の企業には外国との関連を持っ企業や国際的な仕事をしている企業もあり、そのような繋がりを活かすべきである。
その他、自由意見も含めて総括的には次のように捉えられる。
○自然環境が最大の財産であり、開発型では無く、今ある環境を上手に活かす工夫をすべきである。
○町主体の地域づくりが基本であり、自らの町の歴史・文化・生活を見直すところから地域の魅力づくりが始まる。
○その中で、「観る、食べる、体験する」機能の充実を図るべきである。
○基盤面では、町営バスを基本とした交通網の利便性向上と情報ネットワークの充実による施設間連携の強化と観光・リゾート客へのPR強化が必要である。