イ まちづくりにおける必要性
生涯学習は、
1] 充実した人生をおくる、活力ある住民の共育
2] パートナーシップによるまちづくりの実現
の2つの点で、本町の地域づくりにおいて重要です。
1] 充実した人生をおくる、活力ある住民の共育
「ア 人生における必要性」のなかで述べたような生きがいのもてる充実した人生をおくる、活き活きとした住民が増加し、そうした住民の交流が図られると、まち全体の活性化につながります。すべての住民が人のため、あるいはまちのために役立とうとするわけではありませんが、人間は社会のなかで生きていますから、ゆとりを持って心豊かな人生をおくる住民は、どこかの時点で人の役に立ちたい、まちのために働きたいと思うようになる可能性が高いのです。
まちの活性化をもたらす、活力ある住民をまち全体で共に育んでいくために、生活の向上や自己の充実に寄与する学習が重要な役割を担います。
2] パートナシップによるまちづくりの実現
本町では、第3次総合振興計画のなかで、行政、町民、企業の参加と連携に基づくパートナーシップ(協働)を町政運営の基本姿勢として位置づけ、住民と行政のパートナーシップのもとで、住民主体のまちづくりを目指しています。
このような住民主体のまちづくりの考え方は、平成12年4月に施行された地方分権推進一括法においても確認することができます。地方分権化への転換は、住民が自分の住んでいる地域づくりを担い、地域の特色を生かした、個性的な地域づくりを促進させるものです。
国から地方への権限移譲が進められることにより、地域の判断でできることが増加するのと同時に、地域の自己責任が要求されるため、“地域づくりの方法”は、必然的に住民参加、住民主導へと変容していくことになります。
以上のように、全国一律の生活水準を目指してきた従来型の地域づくりから、これまでにない形の新しい地域づくりを目指していく転換期にある今日、その実現のためには、新しい地域づくりへの理解や実践ばかりでなく、住民、行政の各々が地域づくりの主体となるための資質を獲得し、自立することが求められています。そのためには「学ぶこと」「実際に体験してみること」が大きな力を発揮します。