(2) 買物圏域
本対象地域は、八戸市商圏、十和田市商圏に囲まれているものの、下田町が第一次商圏(50%以上)を形成している。地域周辺で最も大きい八戸市商圏に対して、百石町は第二次商圏(30〜49.9%)、六戸町と下田町は第三次商圏(10〜29.9%)である。十和田市商圏に対しては、六戸町が第二次商圏となっている。三沢商圏に対しては、六戸町が第四次商圏(5〜9.9%)、下田町が第三次商圏となっている。
各町毎に、購買先を概観すると、百石町では食料品のみが町内中心であり、身の回り品・雑貨、食料品、生活用品は下田町と八戸市で購入される割合が高く、家族連れの外食は八戸市に行く割合が高いという傾向がうかがえる。六戸町は食料品が十和田市とほぼ二分されている以外は、十和田市への依存傾向がみられ、食料品を除くものを下田町で補完しているという傾向がみられる。下田町では、全区分が町内中心であり、衣料品や家族連れ外食を除くと三沢市で補完している。
この背景には、イオン下田SCが全業種を備えたショッピングセンターとして広域的に買い物客や家族連れ外食客を惹きつけていることが大きく影響している。
このことから、周辺都市との関係では、百石町は八戸市へ、六戸町は十和田市へ、下田町は三沢市へという依存傾向がみられる。