II 広域的な交流を媒介にした「地域特産物の認知」〜「もの」の交流〜
(1) 地域産物の販売体制の確立
国内産地間の熾烈な競争、海外からの安い農水産物の大量輸入など、農水産物の流通環境の厳しい状況下で、比較的小規模な産地が他の地域に伍して競争していくために、農水産物の生産地という地域特性を活かした地域交流を通じ、地域産物の認知を図っていく。
ア 活用可能な資源
農園、漁場(百石海岸)、特産物など
イ 事業
(ア) 農産物や水産物の生産を活かした多様な交流による地域産物の認知
農水産物の産地という地域特性を活かし、産直、契約栽培、オーナー制度、貸し農園、地引き網などの多様な交流を推進する。
さらに、一度来訪した人の情報を整理するとともに、風土・気候と特産物、農水産物の栽培の方法、料理の仕方など、それぞれの人に応じたきめ細かな農水産物情報の提供を継続的に行う。
このように、地域が有する農産物や水産物を活かした生協や消費者との四季折々の多様な交流を通じて、消費者に、地域と地域の産物に対する認識を深めてもらう。
≪実例≫
・神奈川生協との交流(農産物の取引、組合員(消費者)との交流)
≪メニュー≫
・農水産物情報の提供(風土・気候と特産物、農産物の栽培の方法、料理の仕方など)
(イ) 観光農園や観光漁業による地域産物の認知
3町は、八戸駅や三沢空港と十和田湖との中間に位置している。このような地勢的特性を活かした広域観光の一環として、農地や漁業などの地域資源を活かした観光事業への取組により、地域産物の広域的な周知を図っていく。
≪実例≫
・百石町実行農協のいちご狩り
・六戸町の観光りんご園
・百石町漁協の地引き網