(3) 特定非営利活動促進法(NPO法)
ア 立法の背景
近年、福祉、まちづくり、環境、国際協力など様々な分野において、ボランティア活動をはじめとした民間の非営利団体による社会貢献活動が活発化し、その重要性が認識されてきているが、これらの団体の多くは、法人格を持たない任意団体として活動しているため、銀行で口座を開設したり、事務所を借りたり、不動産の登記をしたり、電話を設置するなどの法律行為を行う場合は、団体名で行うことができず、様々な不都合が生じていた。
このため、これらの団体が法人格を取得する道を開いて、このような不都合を解消し、その活動の健全な発展を促進し、もって公益の増進に寄与することを目的として、NPO法が制定された。