2.2 都心での住宅
老朽化が進み、住宅物件自体は郊外と比べて決して良質のものとはいえないことに加え、価格の点においては、中心部では分譲住宅、賃貸とも高く、また、戸建持ち家の新規参入は望めない現状にある。都心での良質な住宅の整備と居住への支援が必要である。
2.3 都心での居住環境
自然緑地が都心部では極めて少なく、居住する上での快適性に加え、杜の都と呼ばれる本市の特性を損なわない環境づくりの観点からも整備が求められる。
施設の立地については、教育施設等の郊外立地・移転が進んでいることで、都心の相対的機能低下が進行している感があるが、中心部にはかなりの機能が既に集積されていることを見逃してはならず、既存の機能を活かした都心居住の環境を整えるとともに、都心の魅力の再認識を市民に促せるような情報提供をしていかなければならない。
総じて、都心では都市基盤は整備済み又は整備中であり、多様な都市機能は集積しているが、人口減少が進み、新たな住宅や施設はともに郊外に立地するようになっており、都心部の広域中心性の維持に課題が生じている。