3) 相談相手別にみた改善課題
最も多くの養育家庭から何かしらの改善課題を挙げられた相談相手は、「病院などの医療機関」となっており、42.1%の養育家庭が回答していた。次いで多かった相手は「養育家庭センター」に対してで、40.8%の養育家庭が回答しており、そして「学校(幼稚園)の先生」に対して39.5%、「他の里親」に対しては27.6%と続いている。
次に、それぞれの相談相手に対する改善課題をみてみると、「病院などの医療機関」に対しては、「里親制度の正しい理解」との回答が50.0%を占め、次いで「里子への配慮」との回答が32.4%となっていた。「養育家庭センター」に対する改善課題では、その内容は多岐にわたっており、その中で最も多かった改善課題は「人員を増やす」との回答で25.0%、次いで「緊急時の迅速な対応」「職員の資質の向上」との回答が各21.9%、「里親交流の促進」との回答が18.8%などと続いていた。「学校(幼稚園)の先生」に対しては「里親制度の正しい理解」との回答が最も多く56.0%を占め、次いで「里子への配慮」との回答が50.0%、「里子の問題行動への理解」との回答が34.4%などと続いていた。「他の里親」に対する改善課題では、68.2%の養育家庭が「里親交流の促進」との回答であった。また、近隣に対する改善課題では「里親制度の正しい理解」との回答が最も多くなっていた。