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支倉六右衛門常長…多田羅迪夫 Michio Tatara

 

東京芸術大学卒業、同大学院終了(在学中に安宅賞受賞)。第16回ジロー・オペラ賞受賞。伊藤亘行、中山悌一の諸氏に師事。1973年イタリアに留学。カンポガリアーニ、ベリッツォーニの諸氏に師事。その後ドイツでE.グリュンマー、O.クラウスの諸氏に師事。75年よりハイデルベルグ市立劇場にて活躍。1977年ドイツのゲルゼンキルヒェン市立劇場と契約、数々のオペラやコンサートに出演。M.フレーニ、R.バネライ等と共演し絶賛を博す。帰国後、83年二期会『ジークフリート』のアルベリッヒを、更に85年新日本フィルオペラティックコンサート『ヴォツェック』(小沢征爾指揮)のタイトルロールを見事に歌い、その精緻な音楽が好評を得る。その他『ラインの黄金』『ジークフリート』のアルベリッヒ、『神々の黄昏』のハーゲン、『ベレアスとメリザント』のゴロー、『エレクトラ』『俊寛』『天守物語』等で絶賛されている。90年二期会創立40年記念公演と、フィンランドのサヴォリンナ・オペラ・フェスティヴァル参加『お蝶夫人』でシャープレスを演じ国際的評価を得た他、『フィガロの結婚』フィガロ、続く91年の『リゴレット』でもタイトルロールを演じた。また同年10月にはサヴァリッシュ指揮『魔笛』に弁者役で唯一日本人男性ソリストとして出演し高い評価を得、第一人者としての地位をより一層揺るぎないものとした。92年二期会オペラ『ドン・ジョバンニ』のタイトルロール、同年『さまよえるオランダ人』『オイディプス王』、94年『トスカ』のスカルビア(以上小澤征爾指揮)、『フィデリオ』のドン・ピツァロ(朝比奈隆指揮)等、いずれもドラマティックで力強い演唱を聴かせた。96年7月二期会オペラ『ワルキューレ』で難役ヴォータンを演じた。98年『魔笛』弁者役で新国立劇場に出演。99年サントリーホールで再度『ヴォツェック』(演奏会形式)タイトルロールをつとめ、更に洗練され充実した歌唱と演技力を披露した。99年、日本オペラ協会創立40周年記念公演『修禅寺物語』(初演、委嘱新作)で、夜叉王に主演、芳酵で心理の綾まで表現する万全の歌唱で観客を魅了した。コンサートヘの出演も多く、『第九』、バッハ『受難曲』『カンタータ』、ハイドンのオラトリオ、モーツァルト『ミサ曲』『レクイエム』、ブラームス『ドイツ・レクイエム』、マーラー『千人の交響曲』等をレパートリーとし、高い評価を得ている。二期会会員。

 

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ルイス・ソテロ…伊達英二 Eiji Date

 

クルト・ヴァイル『マハゴニー市の興亡』のジムで主役デビュー。ワーグナー『神々の黄昏』のジークフリートでジロー・オペラ賞受賞。『椿姫』『カルメン』『蝶々夫人』などのポピュラーなオペラで活躍するかたわら、レパートリーを広げ、バッハ『ヨハネ受難曲』のエヴァンゲリスト、メンデルスゾーン『讃歌』、ワーグナー『ラインの黄金』『ワルキューレ』『リエンツィ』、マーラー『大地の歌』『千人の交響曲』、べートーヴェン『フィデリオ』、ショスタコーヴィッチ『ムチェンスクのマクベス夫人』、ヒンデミット『三部作』、ヤナーチェク『イエヌーファ』、ブリテン『春の交響曲』『ホルンとテノールのための弦楽セレナーデ』、シューベルト歌曲オーケストラ版等に出演しいずれも絶賛を浴びた。その音楽スタイルは内外の指揮者から信頼を得ている。二期会会員、東京音楽大学講師

 

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伊達政宗…高橋啓三 Keizo Takahashi

 

東京芸術大学卒業。磯谷威、大熊文子、渡邊高之助の各氏に師事。第44回全日本音楽コンクール第2位となった後、1982年第10回並びに89年第17回ジロー・オペラ賞を受賞。二期会を中心に藤原歌劇団、イタリア歌劇団、日本オペラ、オペラプロデュース等の公演に出演。豊かな声量を誇る美声のギス・カンタービレとしてオペラに欠くことのできない存在である。

主な役として、『フィガロの結婚』フィガロ、『魔笛』ザラストロ、『リゴレット』スパラフチレ、『愛の妙薬』ドゥルカマーラ、『タンホイザー』ヘルマン、『夕鶴』惣ど、『修禅寺物語』夜叉王等があり、スケールの大きい歌唱力と演技で絶賛されている。

二期会創立40周年記念公演『神々の黄昏』ではハーゲンを演じ、「その凄みのある歌唱と演技は一層生彩を放ち、舞台に緊張感を与えるに充分であった」と絶賛された。二期会公演では、さらに92年『ラ・ボエーム』コルリーネ、93年『シモン・ボッカネグラ』ヤコポ・フィエスコ、『ラインの黄金』ファーフナー、94年『フイデリオ』ロッコと立て続けに演じ、第一人者としての地位を揺るぎないものにした。95年には『トスカ』でスカルピアを演じ、新境地を拓いている。

最近では、愛知芸術劇場『トゥーランドット』ティムール、仙台フィル『青ひげ公の城』青ひげ、二期会『コシ・ファン・トゥッテ』ドン・アルフォンゾを演じ、97年新国立劇場開館記念『ローエングリン』にハインリッヒ国王で出演したほか、長野オリンピック記念オペラ『善光寺物語』に出演している。

 

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徳川家康…加賀清孝 Kiyotaka Kaga

 

北海道滝川市出身。桐朋学園大学音楽部声楽科卒業。東京芸術大学大学院独唱科修了。文化庁オペラ研修所第二期生修了。1981年〜83年、イタリア・ボローニャ音楽院に留学。

オペラでは、『フィガロの結婚』の伯爵で二期会デビュー。『セビリアの理髪師』のフィガロ、『ヘンゼルとグレーテル』の父親、『魔笛』(邦訳・独語)のパパゲーノなどをレパートリーとする。86年に『メリー・ウィドー』のダニロに抜擢され、オペレッタにも出演。さらに『こうもり』のファルケなども得意役とし、オペラ・オペレッタの舞台に多数出演している。

コンサートでは、『カルミナ・ブラーナ』、『メサイヤ』、フォーレ、ブラームスの『レクイエム』のバリトン・ソロなど。また、ベリオ『シンフォニア』、リゲティー『アヴァンチュール』、シェーンヘルク『モーゼとアロン』(コンサート形式)等、現代曲も得意とし、広い音域と柔らかく豊かで破綻のない声を駆使して、さまざまなコンサート等に幅広く活躍している。

そのかたわら独学で作曲・編曲などを手がけ、オペレッタ挿入歌等のオーケストレーション、歌曲や楽曲等を書いている。

現在、桐朋学園大学音楽部声楽科助教授。二期会会員。

 

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影…菅英三子 Emiko Suga

 

宮城県出身。京都市立芸術大学、ウィーン国立音楽大学を首席で卒業。

稲畑・中原賞、オーストリア共和国学術褒賞、ザルツブルグ市音奨励賞、フランシスコ・ビニャス国際声楽コンクールコロラトウーラ・ソプラノ賞、バートヘルスフェルト夏季音楽祭オルフェウス賞、アルフレード・クラウス国際声楽コンクール第2位、藤沢オペラコンクール第1位及び福永陽一郎賞、出光音楽賞、青山音楽賞、芸術祭新人賞、新日鐵音楽賞など多数の栄誉に輝いている。

1991年、プラハ国立歌劇場で、モーツァルト『後宮からの逃走』でオペラデビュー。以来、同歌劇場、ブルノ国立歌劇場、夏季音楽祭などでのオペラ公演、オーケストラとの共演、リサイタル活動等、国内外で活躍。

97年には、フロリダ・パームビーチ・オペラにヴェルディ『リゴレット』のジルダ役でアメリカデビューし、絶賛を博した。

98年には、長野オリンピック記念オペラ『善光寺物語』、新国立劇場『魔笛』に出演。2000/2001年、ボストン・シンフォニー・シーズン・オープニング・コンサートに出演予定。

国際的本格派のプリマとして着実にキャリアを築いている。

ディスク『プリマ』がリリースされている。

 

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伴1…田村義明 Yoshiaki Tamura

 

1959年、東京生まれ。86年に『68/71黒色テント』(現在黒テント)に入団。以後、黒テントのほとんどの作品に出演。<黒テントの主な出演作品>『タイタニック沈没』(86)、『逆光線玉葱』(87)、『海鳴り花寄せ』(87)、『三文オペラ』(89)、『ハザマとスミちゃん』(92)、『都会のジャングル』(93)、『荷風のオペラ』(93)、『あちゃらか商人』(94)、『銀玉王』(94)、『鉄コン筋キンクリート』(95)、『ヴォイツェック海外版』(95)、『KAN-GAN』(96)、『夕日の老人ブルース』(97)、『喜劇・ロミオとジュリエット』(97)、『花』(98)『おかしな少女とへんてこな老木』[香港公演](00)など。<最近の主な外部出演作品>『ティンゲル・タンゲル』(90)、『水鶏』(92)、『オセキとムジナ』(92)、『ハムレット』(93)、「魔笛」(94)など。

 

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伴2…米澤牛 Gyu Yonezawa

 

1985〜94年十月劇場(現Theatre Group OCT/PASS)に参加。93年にヨネザワギュウ事務所を設立。フリーの俳優としての活動の他にプロデュース公演の企画制作、演出も多数行っている。一人芝居代表作『スターマンの憂鬱(94)』『赤夏の時代(97)』『アテルイの首(98、99)』演出は米澤自身による。映画『大感傷仮面』(91年)に出演。96〜98年、千賀ゆう子企画『古事記をめくる』シリーズなどでポーランド、韓国公演に出演。シアタームーブメントin仙台では96年、97年、99年に出演。劇団Uフィールド公演『やじるし(98年)』に出演。98年よりNHK-TV『ふだん着の温泉』のナレーターを担当。00年俳優組合MANKAI-DO!公演を演出。96年より仙南地域の児童劇団『AZ9ジュニア・アクターズ』の養成講師と演出。平成11年度宮城県芸術選奨受賞。仙台演劇人フォーラム会員。俳優組合MANKAI-DO!会員。ヨネザワギュウ事務所代表。64年山形生まれ。仙台市在住。

 

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伴3…あだちまさき Masaki Adachi

 

1975年、仙台市生まれ。94年より本格的に演劇活動をスタートさせる。在仙の劇団、Steam TVをへて、96年からフリーに。ジャンルを問わず様々な劇団に客演する傍ら、自らのプロデュース公演も精力的に行っている。役者だけでなく、作・演出・美術などもこなし、演劇という枠にとらわれない作品を発表・展開している。主な参加作品に、『マコンダ〜ネコとウチュウジン』『桃色バギー』『花とミサイル』『LOVE HUNTER'69』『硝子の城』『原子的原始』『ソラシドミニカ』『マシーンって何だ?』他。

 

 

 

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