4. 試験結果報告
4.1 概要
今年度実施したAPL送信機(RF部、信号発生器、基準時刻部)と機上機器部(APL受信機)を用いた試験結果について記述する。
4.2 試験項目(その1)
4.2.1 試験内容
以下の内容について試験を行った。
(1) APL擬似距離精度(1σ)
(2) バイアス問題
APLとユーザの距離が変化することにより受信機でAPLの擬似距離が変動し、結果としてAPL送信機からの距離に依存したバイアスをもってしまう問題。
この問題についてAPL信号強度を変化させた時のAPLの擬似距離の変動等について試験を行った。
(3) 遠近問題
APLとユーザの距離が変化することにより、特にユーザがAPL送信機に近づくにつれてGPSからの受信に比べてAPL送信機からの受信信号が強くなることによって受信機でのGPS信号受信に影響を与える問題。
この問題についてAPL信号強度を変化させた時のGPS受信での擬似距離変動等について試験を行った。
4.2.2 試験回路
上記の項目について図4-1の装置構成で試験を行った。
図においてAPL送信機(RF部、送信信号生成制御部、基準時刻部)からAPL信号を出力し空間での損失を想定して100mの同軸ケーブルを通した後、GPSシミュレータからのGPS信号と混合器で信号を合成して機上機器部に入力する。
ここで、APL信号は減衰器により、信号強度を変化させる。