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事例25 清掃作業の勝手な予定変更による墜落

 

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発生状況 職種 清掃工 年齢(経験年数) 63才(3年)

本人は、同僚とともに清掃作業に従事するため、No.1ウォーターバラストタンク内に入った。タンク内を確認したところ、足場解体中であったため、勝手に予定を変更しNo.5カーゴタンクに行った。タンクトップの清掃をしようとしたところ、No.53ホリゾンタル上にゴミがあったため、範囲を拡大しこの清掃を行っていたが、足を滑らせ墜落受傷した。

 

原因

1. 指示した清掃範囲を超え、危険な場所に立ち入った。

2. 予定作業を拡大した場所の墜落防止措置を講じていなかった。

 

対策

1. 経験年数の浅い人には、自分勝手な判断を下さず、作業責任者の指示を受けるよう徹底する。

2. 清掃範囲が拡大し危険がある場所には、墜落防止対策を講じてから作業する。

(安全帯が使用できる親綱を事前に取り付け、安全帯を使用する。)

 

中高齢者への留意すべき点

中高齢者といえども経験年数の短いものには十分な教育指導が必要。また年齢にとらわれぬ職場のコミュニケーション作りも必要。

 

 

 

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