発生状況 職種 溶接工 年齢60才
本人はブロック組立作業に従事。梯子上部で、ブロック内の同僚に床上クレーン用ペンダントスイッチを渡した時、バランスを崩し3m下の定盤上に墜落。パイプ治具に腰を強打した。
原因
1. 本人の危険予知が不足していた。
2. 雨のため合羽、長靴、ゴム手袋を着用しており、手元、足元が滑った。
対策
1. 特に雨天時の作業に対する危険予知等、感受性を高める教育指導を行う。
2. 梯子周りのパイプ治具の養生。物品を置かない。
中高齢者への留意すべき点
雨具の着用で身のこなしが悪くなっていた。平衡感覚や柔軟性は訓練により維持できるが、視覚聴覚などの感覚は維持が困難なので、注意を要する。雨の日の危険予知を行ない認識を新たにするとともに、梯子のステップに滑り止めを貼るなど設備面の備えも怠り無く。