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事例19 高所作業車のプラットホームが跳ね上がり墜落

 

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発生状況 職種 塗装工 年齢(経験年数) 59才(15年)

本人は、高所作業車で右舷ホールド内の吹付け作業に従事していた。昼休み時間となったので、高所作業車のプラットホームを左舷ハッチコーミング上にあずけたまま、上甲板上より下船した。午後、本人はレバー操作で、プラットホームを離そうとしたが動かず、その後急にプラットホームが外れて、跳ね上がり本人はプラットホームから飛び出し、約14.7m下に墜落受傷した。

 

原因

1. プラットホームを金物のある所にあずけたため、プラットホームが金物に引っかかったのを気づかず操作した。

2. 安全帯を使用していなかった。

3. 高所作業車を高い位置のままで放置した。

 

対策

1. 作業終了後、プラットホームは、突起物のない安全な位置に置き、始動時は周囲を確認し慎重に操作する。

2-1. 高所作業車を運転する場合は、安全帯を確実に使用する。

2-2. 操作盤付近に「安全帯使用」のステッカーを貼り、注意を喚起する。

3. 高所作業車のヘッドガードをつける。ブームを延ばしたまま放置しない。

 

中高齢者への留意すべき点

複数の不安全行為が重なっており、チェックが行き渡っていない。

 

 

 

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