日本財団 図書館


事例12 隣のローリングタワーに乗り移ろうとして墜落

 

024-1.gif

 

発生状況 職種 塗装工 年齢(経験年数) 63才(16年)

本人は、ブロック塗装作業に共同作業者とともに従事していた。

本人は、共同作業者の先手としてローリングタワー上でホースを持っていたが、残ペイントを確認するため、共同作業者にその旨を伝え、足場上を移動し隣のローリングタワーに乗り移ろうとエンド手摺りをくぐり抜けようとした際、足を踏み外し約3.3m下に墜落受傷した。

 

原因

1. 正規の昇降設備を利用せず、近道行為を行った。

2. ローリングタワーの設置方法に不備があった。

 

対策

1-1. 墜落防止の安全教育を実施する。(近道行為は、誰でもやろうとする行為であり、管理・監督者として、その指導と確認を行うこと)

1-2. 正規の昇降梯子を使用するよう躾指導を徹底する。

2. ローリングタワーの使用方法の指導と総点検を実施する。(ショートカットの可能性のあるような配置はしないよう指導するとともに、総点検を実施、そのようなものは排除する。)

 

中高齢者への留意すべき点

ローリングタワーどうしの配置もそうだが、中高齢者にとって昇降がきついような梯子のとりつけになってないか、高所作業のやりにくいような状況になってないか、など環境全体の充実が望ましい。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION