20世紀の作品を中心とした作品を演奏するアンサンブルとして1997年に結成。指揮者・ギタリスト佐藤紀雄を芸術監督に、内外で注目されている気鋭の演奏家たちが刺激的な作品と演奏を求めて集う。98〜99年東京オペラシティでの定期演奏会を経て、その実力が高く評価された。札幌キタラホールヘ定期的に招かれ演奏会を行うほか、2000年9月にはオランダ政府から招待されアムステルダムで公演、大成功をおさめた。CDは近藤譲作品集「梔子」「空の眺め」がリリースされている。
木ノ脇道元(フルート)
Dogen Kinowaki, flute

1969年生まれ。89年東京芸術大学に入学。これまでに前田又彦、金昌国、細川順三の各氏に師事。92年秋吉台国際現代音楽セミナーにて招待演奏、94年夏にダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に参加、ファーニホウのレクチャーにて《ユニティ・カプセル》を演奏し、奨学生賞を受賞。ピアニストの大井浩明氏とのデュオ"Duo Dogen"で、東京現代音楽祭室内楽コンクール〈競楽〉で第1位となる。大野和士/東京フィル、秋山和慶/東響などと共演している。97年第8回出光音楽賞受賞、アリオン音楽奨励賞受賞。
成田恵子(コーラングレ)
Keiko Narita, cor anglais

東京芸術大学付属高校より同大学に進み北島章、小島葉子、小畑善昭の各氏に師事。在学中に第4回日本管打楽器コンクールオーボエ部門入選。東京国際音楽コンクール室内楽部門に木管三重奏にて入選。卒業後、渡独しシュトゥットガルト国立音楽大学にてゴリツキー氏に師事。92年首席卒業後、帰国。93年〜95年まで東京交響楽団オーボエ奏者を務めた。現在はフリーのオーボエ奏者として、室内楽やオーケストラなどで演奏活動をしている。
菊地秀夫(クラリネット)
Hideo kikuchi, clarinet

1971年生まれ。94年に桐朋学園大学クラリネット科を卒業。96年同大学院研究科修了。クラリネットを二宮和子、室内楽を三善晃、徳永二男、鈴木良昭の各氏に師事。93年東京現代音楽祭室内楽コンクール<競楽II>にて第2位となる。94年東京文化会館新進音楽家デビュー・オーディションに合格し、同コンサートに出演。95年には新しい世代の芸術祭にて、美術家、阿部尊美氏とのコラボレーションによるソロリサイタルを行う。96年、ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習に参加し、奨学生賞を受賞。