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太東崎

九十九里浜南端(千葉県夷隅郡岬町)に位置する泥岩からなる海食崖の岬。屏風ヶ浦同様侵食が激しく、消波堤を設置しているが、九十九里浜の砂の供給源でもある。(写真 宇多高明氏)

 

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屏風ヶ浦

九十九里浜北端から犬吠埼までの海岸線約10km(千葉県海上郡飯岡町〜銚子市)にわたって続く、比高40〜50mの高さの海食崖(かいしょくがい)の海岸。ここでは海食崖に直接波浪が作用し侵食が著しいため、消波堤を設置して侵食を防いでいる。侵食された土砂が九十九里浜の砂の供給源となっている。(写真 宇多高明氏)

 

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全国の砂浜侵食

砂浜は、打ち寄せる波のエネルギーを吸収し陸域への波の侵入を防ぐだけでなく、生態系や我々の利用の場としても重要な役割を果たしている。しかしここ10年ほどの間に全国の海岸線に広がる19,000haほどの砂浜のうち、約13%にあたる約2,400haが侵食で消失するなど、砂浜の侵食は深刻な問題となっている。砂浜の侵食は、台風時などの強力な波のエネルギーで大きく進行することもあるが、河川や海食崖からの流入土砂の減少、人工構造物に起因する沿岸流の変化といった要因で漂砂のバランスが崩れることによって発生する。砂浜の幅は、そこに存在する砂礫の特性と、その海浜に作用する波浪などの外力との微妙なバランスの上に成り立っており、このバランスの崩れによる侵食作用もしくは堆積作用が砂浜の幅という形で現れる。

侵食が進行すると保安林の生育環境に被害を及ぼすだけでなく護岸や堤防の基礎を洗掘してしまい防波機能を低下させ、災害の危険性が高まるなど深刻な問題となる。

 

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静岡県清水海岸の侵食(写真 宇多高明氏)

 

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神奈川県湘南海岸の侵食(写真 宇多高明氏)

 

 

 

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