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資料2-2

 

『海洋に関する国連非公式協議プロセス』(仮訳)

 

於:国連本部 5月30日〜6月2日

 

漁業と汚染問題に関する第1回会合

 

海洋問題の進展に関する総会での審議を円滑に行ない、特に海洋及び海洋資源の持続可能な開発における国際的な調整と協力を強化するために、国連は5月30日から6月2日にかけて、『海洋と海洋法に関する国連非公式協議プロセス』(UNICPO:Open - ended Informal Consultative Process on Ocean Affairs)を実施した。

 

国連本部の本会議で、先ず本年の非公式協議プロセスは、主に2つにテーマを絞る:

1) 責任ある漁業と「違法な、報告されない、規制されない漁業(IUU:illegal,unreported and unregulated)」

2) 特に沿岸域における海洋汚染・劣化が与える、経済面・社会面の影響

 

国連総会が毎年行なう海洋問題と海洋法に関する再検討の材料となるような具体的な勧告を、本協議プロセスが国連総会に対して行なうことが期待される。また、国連総会の海洋問題に関する再検討を支援すべく、本協議プロセスが継続されることも期待される。

 

背景

国連総会は、事務総長が纏める包括的年次報告に基づいて、海洋と海洋法の分野におけるすべての重要な進展についての年次評価を行なってきた。近年は、国連総会で議論の幅を広げ内容を深めることと、海洋問題について政府間・省庁間での調整と協力を強化することの必要性が、認識され始めている。

 

UNICPOは、3つの相互関係のある課題を遂行する予定である:

(a) 国連海洋法条約とアジェンダ21の第17章の目標による法律的枠組み内で、海洋問題における進展を研究する。

(b) すべての関連海洋問題の進展を考慮し、国連総会で取り上げるべき問題を指摘する。

(c) 上記の問題を指摘する一方で、政府間・省庁間レベルでの強めるべき調整と協力な分野に重点を置く。

 

第54回国連総会決議33号7節の規定に従い、事務総長は、関連国連機関の責任者と共同で、UNICPOに対する報告(A/555/61)を纏めた。議論を円滑にするため、調整・協力のあり方を改善して海洋面の統合を更に進めるためのイニシアチブを認めるためである。

 

 

 

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