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2. 旗国検査の強化

 

船体構造の健全性に関する旗国検査の強化策について、一定のタンカーは、定期検査時に板厚計測を実施し、その結果を検査報告書に記録することが要求されているが、これを活用した旗国検査の強化策を、我が国から、IMOに提案しており、進捗状況は次のとおりである。

 

(1)「板厚の衰耗限度」の明確化

船体構造の健全性の判定を容易にするため、検査報告書の板厚計測の記録の欄に「板厚の衰耗限度」を明記することをIMOに提案した。本提案は平成9年11月に合意され、本年7月1日から実施されている。

 

(2)船体縦強度の評価

老朽化により船体強度が低下したタンカーの航行を防止するため、定期検査時に板厚計測結果に基づいて船体縦強度の評価を行い、その評価結果を検査報告書に記載することを提案している。本提案は、現在、関係小委員会において、我が国からの提案をベースに、評価方法等について検討が進められている。

 

 

 

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