5 まとめ
平成12年2月に開催されたFP44及びその1週間前に開催されたSOLAS第II-2章総合見直し作業部会(WG)では、RR73「SOLAS/II-2章総合見直し」WGで実施した調査研究成果を基に我が国が提出した文書、及び当WGにて対応してきたSOLAS/II-2章総合見直しコレスポンデンス・グループが用意したSOLAS新II-2章案並びに火災安全設備コード案について、本会議及び作業部会(WG)で議論し、SOLAS新II-2章案及び火災安全設備コード案の内容について、FPとして最終的な合意を得ることができた。
このSOLAS新II-2章案及び火災安全設備コード案(FP最終案)は、2000年5月開催のMSC72にて検討された上、6ヶ月の回章期間を経て、2000年12月開催予定のMSC73にて採択され、2002年7月1日に発効する予定である。この発効に備えて、国内における船舶新防火規則の整備の作業が今後必要となろう。
2001年のFP45では、このSOLAS第II-2章改正作業で積み残された課題(関係指針の作成等)を完成を検討して仕上げることとなっている。また、SOLAS第II-2章及びFTPコードの解釈、避難経路解析、機関室の消火装置の基準、火災制御図及び消火防火装置器具の表示、救命艇材料の火災試験方法、火災時の煙制御方法等、FP45にて検討する重要課題は多い。これらについては、RR73にて引き続き検討して対処していく必要がある。
