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4. 会議・講習会の開催

 

(1) 推進員連絡会議

 

各支部において、所轄海上保安部署の指導を受けて「推進員連絡会議」を開催した。

会議では、所轄海上保安部署の担当官から、所轄管内の海洋汚染の現状や指導・取締り状況等について説明を受けたほか、所属する推進員一人一人が、これまでに行ってきた海洋環境保全活動状況について報告を行い、その反省点に基づいて、今後の活動方針等について活発な討議を行うなど有意義な会議となった。

会議に先立ち、海上保安部署職員と推進員が合同でクリーン作戦街頭キャンペーンを開催した支部や、推進員が簡易水質試験の実演を行った支部があるほか、下水道処理施設の見学や、さらには海上保安庁の協力のもとに、巡視艇による湾内の海洋状況、水質等の状況を視察したり、航空機による上空からの海洋環境状況の視察を実施した支部も見られた。

また、四日市支部では、推進員の提案により、釣り人等にゴミのポイ捨て防止や持ち帰りを呼びかけるための「タコシール」を作成、配布した。

海洋環境保全推進週間にあわせて開催された連絡会議の様子は、各地の新聞にも掲載され、推進員の活動状況などが紹介された。

なお、開催支部は96支部・1地方本部であった。

 

推進員連絡会議での討議内容(抜粋)

・海浜のみでなく、河川からのゴミの流入を防ぐ啓発活動の必要性。

・海浜清掃後のゴミの処理の問題。

・釣り人や観光客等によるゴミの放置の問題。

・海洋汚染の状況のパネルだけでなく、日常生活に密接なパネルのほうが、関心を持ってもらえるのではないか。

・啓発活動については、高齢者に行うことも当然ではあるが、長期的展望から、若年層(小・中学生)に対する啓発活動が有効ではないか。

・徐々にではあるが、海上のゴミが少なくなっており、海洋環境保全活動に対する取組みの結果が現れはじめているので、これからも地域に根ざした地道な活動を続けていきたい。

 

 

 

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