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イ. 連絡員の活動

連絡員は、海上における犯罪を認めた場合、海上保安部署への通報を行うものである。

海上における犯罪とは、海上において始まり又は海上において行われ若しくは海上に及んだ犯罪をいうが、具体的には次のようなことを見たり聞いたりしたときに通報するものとする。

密輸、密漁、密航、船舶の衝突、船内における窃盗や暴力その他いやがらせ、ゴミ、油などによる海洋汚染、漂流死体、不審な船舶又は人等。

ロ. 通報の要領

その具体的な内容を直ちに口頭・電話その他の方法により、最寄りの海上保安部署又は連絡所に通報するものとする。

ハ. その他

連絡員は何ら法律上の権限を持つものではない。

 

(3) 連絡所

平成10年度においては、管区海上保安本部の意向等を踏まえ、新たに50カ所を増設することとし、情報収集体制の強化を図ることとした。このために要するアクリル製看板50枚を作成し、各地方本部へ配布した。

連絡所看板の地方本部別配布数

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(4) 海上防犯活動実施状況

平成10年4月から平成11年3月までにおける防犯活動実績は、次のとおりである。

資料 7 参照

イ. 指導員による活動状況

防犯パトロール・巡回連絡・訪船指導・啓蒙活動等の総報告件数は、2,480件(2,648件)である。このうち所轄海上保安部署への通報件数は130件(110件)で、この中には検挙と結びついたものが11件(9件)含まれている。

ロ. 防犯連絡員による活動(海上保安庁の集計による。)

10年度末の防犯連絡員の指名数は819名(798名)で、これから海上保安部署へ密漁・窃盗・漂流物・海難事故・不審船・外国漁船侵犯操業等に関する情報が通報された件数は841件(967件)で、この中には検挙に結びついた件数が108件(172件)含まれている。

ハ. 連絡所の活用状況(海上保安庁の集計による。)

連絡所は、1,227カ所(1,198カ所)設置している。これらから海上保安部署へ密漁・窃盗・漂流物・海難・不審船等に関する情報が通報された件数は989件(1,032件)で、この中には検挙に結びついたもの104件(120件)が含まれている。

( )内は前年度実績

 

 

 

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