発生日時 平成11年2月 火曜日 午前11時5分頃
発生場所 建造船 フェリー車両甲板の昇降通路 (ランプウェイ)
従事作業 ランプウェイ左舷側壁の塗装前研磨作業
被災者 塗装工 62歳(経験15年) 外傷性くも膜下出血により死亡
発生状況 本人は高所作業車の籠に乗り込み、塗装前の研磨作業に従事。籠を下げて作業。さらに下部を作業するため籠を下げようとして誤って「伸縮」レバーを操作(推定。逆に「伸縮」レバー操作後、寵を下げた可能性もあり)。作業車はムーブ先端と遊動輪(ステアリング)の3点で支えられた状態になり、遊動輪が転がり始め、ムーブ先端もランプウェイ上を滑走して傾斜面を下り、約16m下の左舷側壁に激突した。本人は、大きく振られたブームとともに籠もろとも反対右舷側壁にたたきつけられた。
原因
1]「伸縮」レバー、もしくは「上下」レバーの操作ミス。
2]傾斜面での作業であった。
対策
1]操作要領の徹底、再教育。
2]傾斜面作業を特別管理とし作業管理方法を見直す。