3. 船の要目と各部の呼称
(1) 船の要目
1] 船の主要寸法
船の長さ、幅、深さ、吃水の4つを船の主要寸法といいます。
イ. 長さ
a. 全長
船首前端から船尾後端までの水平長さのことをいいます。
b. 垂線間長さ
計画満載吃水線と船首材前面との交点に立てた垂直線(船首垂線FP)と舵軸の中心線(船尾垂線AP)との水平距離のことをいいます。
一般に、船の長さはこの垂線間長さのことです。
ロ. 型幅
船の最広部で側外板の内側の間の水平距離をいいます。
ハ. 型深さ
船の長さの中央(ミッドシップ)で、上甲板下面より船底(キール上面)までの垂直距離のことです。
ニ. 型吃水
船底板の上面より満載吃水線までの垂直距離を型吃水といいます。
2] トリム
船首と船尾の吃水の差をトリムといいます。
3] 乾舷
船の長さの中央で、上甲板の上面の延長と外板の外面の交点から満載吃水線までの垂直距離のことをいいます。
4] フレーム・スペース
船のフレーム(肋骨)とフレームの間隔のことをフレーム・スペースといいます。
船首と船尾部は、振動や波の衝撃などが強いので船体中央部より間隔が狭くなっています。
(フレーム番号)
右図に示すとおり、以下のようになっています。
商船はAPを境に
船首に向って1,2,3―
船尾に向ってa,b,c―
自衛艦はFPを境に
船尾に向って1,2,3―
船首に向ってa,b,c―
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