C部 : RuはCH4の分解時に生成するHを吸収する役割を持ち、このHはNi表面に移動する。
f. H2Oによる改質
H2Oによる改質の1例を次に示す。触媒の組成は、10.0wt%Ni-5.6wt%La2O3-0.57wt%Ruで、H2Oによる改質(反応温度600℃)でのメタン改質率を表6に示す15)。
H2Oによる改質はCO2での改質に比べ100℃程度低い温度で改質が可能である。
(2) 担体の構造、組成
触媒を担持した担体は、原料ガスの吹き抜けが少なく、触媒の接触効率が高いことが必要である。繊維、ハニカム、フォーム等にアルミナの微粒子層を形成することにより、触媒の表面積を増加させることで、ガスと触媒の接触効率を高めることができる。また、耐久性の観点からは、触媒を十分な強度で保持できることが必要であり、担体の構造体には、繊維、ハニカム、フォームが主に使用されている。担体材料として、Al2O3、MgO、TiO2、コージェライト等が使用されている。
アルミナの微粒子層、セラミックファイバー等を組み合わせることで三段階の構造とし、微細な気孔を形成したもので原料ガスの吹き抜けが少なく、触媒の接触効率が高い担体が得られている。
(3) 触媒被毒
触媒の使用中に触媒の活性が低下するという問題があるが、その原因の1つに炭素の析出がある。触媒の活性を保持するためには、炭素の析出を抑制することが必要である。
炭素の析出は、以下の反応により起る11)。
CH4 →C+2H2 17.6kcal・mol-1
または
2CO→C+CO2 -41.2kcal・mol-1
炭素の析出を抑制するには、以下の対策が効果的である。
1]触媒に対しCaO、K2O、MgO、Sの添加