7 文書の作成とデータ交換
7.1 構成
文書の作成とそのデータ交換に必要な構成要素について以下に示す。
(1) 造舶WebシステムのクライアントDB
造舶WebシステムのクライアントDBはDBファイルとDBブックより構成される。
DBファイルとDBブックは標準項目に従った論理的には同一のデータベースである。DBファイルがデータを格納する主となるクライアントDBであり、そのクライアントDBを表示、編集、マッピング定義などの操作をするものがDBブックである。DBブックを通すことで表示、編集、マッピング定義などのクライアントDBの各操作を容易にさせる。
DBファイルには、品目共通な項目を定義し、そのデータを格納する共有DB、船主との契約前段階のデータを格納する計画DB、メーカからの見積データを格納する見積DB、船主との契約後のデータを格納する建造DBなどがある。
(2) テンプレート
テンプレートは、文書フォーム情報とマッピング情報を含んでいる。文書フォームは各種仕様書などの文書フォーマットである。マッピング情報は、クライアントDB内に定義されている項目(標準項目)とテンプレート上の項目(実際にはデータベース内の項目の配置位置情報)との対応関係を定義したものである。
各文書をデータベースとマッピングするためには、事前にこのテンプレートを定義する必要がある。
(3) 文書の作成
上述のテンプレートに従った文書であれば、その文書にデータベースよりデータを抽出したり、あるいは文書に入力したデータをデータベースに格納することができる。