6.7 まとめ
まず課題として指摘されている点を大きく分けると、以下の3つに分類できる。
1]システムの操作性がよくない
2]機能が不足している
3]品目別標準化作業の中で見出せなかった矛盾・問題
本実証実験の目的であるシステム開発への反映という点では、上記1]2]の分類に属する課題は、機能開発へのフィードバックとして、可能な範囲で吸収している。
上記3]については、品目別の標準化チームに対し、再度検討する項目として吸収した。
評価の中では、ペーパレス化や情報交換の高速化、手番短縮といった、電子化することのメリットが多く指摘されており、電子化するというだけでも、多くの利益を享受できると言うことができる。
また、選定チャートといった補助ツールを使用することでさらなる効果を得られるといった点も評価されている。補助ツールに留まらず、各社の社内システムに情報を引き継ぐことで、さらに効果を得られるということも今回の実験で評価されている。
以上のように、今年度の実証実験では、最終年度である来年度の造舶Webシステム開発に必要な課題及び評価を抽出することができた。