日本財団 図書館


5.4.3 データ交換機能の構成

データ交換機能の構成を図5.4-2に示す。既存CADとGPME PMとのデータ交換機能は、ACIMリファレンスアーキテクチャに従って、次のようなコンポーネントから構成される。

 

205-1.gif

図5.4-2 データ交換機能の構成

 

(1) GPME PMアクセスサービス

ACIMリファレンスアーキテクチャにおけるGFそのものである。PMへのインスタンスの作成、PMからのインスタンスの取り出しはこのサービスを利用して行う。

(2) データ交換制御プログラム

ACIMリファレンスアーキテクチャにおける APの具体例の一つである。GPME PMアクセスサービス、CADリポジトリアクセスサービスのクライアントとなり、実際のデータ交換処理を行う。データ交換制御プログラムは造船所の各CADに依存せず、共通に利用可能なプログラムである。

(3) CADリポジトリアクセスサービス

ACIMリファレンスアーキテクチャにおける LA のラッパーの具体例の一つである。LAである造船所の既存CADに対して、CADへのデータの送り込み、CADからのデータ取り出し機能を持つ。CADリポジトリアクセスサービスは、各CADシステムに依存しない「共通部」と、各CADシステムのモデルデータ構造や実装形態に依存する「固有部」に分かれる。「共通部」は、そのIDLインタフェース仕様として定義し、造船所に公開したものであり、各CADはこれに沿ったアクセス機能を実装し、CORBA BUS上に提供する。一方、「固有部」には、ACIM FLのデータ表現と、各CAD固有のデータ表現の違いを吸収する意味的変換機能が含まれる。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION