・阿南市〜鳴門市間は、全区間が整備計画区間。このうち、平成10年12月に小松島〜鳴門間に施行命令。また、マリンピア沖洲二期工事の埋立予定地内にインターチェンジが計画されている。
・開通後は、瀬戸大橋経由の利用者が徳島圏県側ヘシフトする可能性がある。
●東環状大橋(徳島市)
・徳島東環状線(外環状線)の一部として、吉野川河口をまたぐ橋。全長1.3km、幅25.5m。
・河口干潟の環境に配慮し、干潟部分をまたぐ南北260mには橋脚を立てず、世界でも例の少ないケーブル張力技術による「ケーブルイーグレット」方式を採用する。平成13年度着工予定。
◇海上ルート
●フェリー
・南海フェリー、南海徳島シャトルラインが徳島〜和歌山、オーシャン東九フェリーが東京〜徳島〜北九州へ運航。
●鳴門市営渡船(鳴門市)
・岡崎渡船、黒崎渡船、島田渡船の3渡船が運航。無料。通学や買物など、市民の足として利用されている。
●県道古川長原渡船(松茂町)
・長原〜川内をつなぐ渡船。所用時間1〜2分。県営だが、町に運営を委託。無料。
・主に通学に使われており利用者は毎月平均約900人。
◇遊歩道
●大鳴門橋遊歩道 県立「渦の道」(鳴門市)
・大鳴門橋の橋桁空間を利用した遊歩道で、平成12年4月の完成を目指し、現在、工事が進められている。
・県道の鳴門公園線から大鳴門橋のアンカレイジに取り付け橋を設け、アンカレイジ内に230平方メートルの待合室を整備、その待合室から橋桁を利用して鳴門海峡側に歩ける空間を設ける予定。
●鳴門公園周辺「うずしおの見えるみちコース」(鳴門市)
・県の環境生活部が推奨する「四国のみち」の一つ。鳴門公園から北泊まで既存の道を利用した約12kmのコース。
●撫養川沿い
・「ふるさとの川整備モデル事業」により護岸には遊歩道が整備されている。ウォーキングする人が多い。
◇サイクリングロード
●鳴門・徳島サイクリングロード
・鳴門市撫養町から徳島市川内町まで32.8kmの自転車道で、昭和49年より県が整備を始め、57年に完成した。
・沿道には、清少納言ゆかりのあま塚や、岡崎海岸、月見ヶ丘海水浴場、徳島空港、阿波十郎兵衛屋敷などの名所がある。
・市民への知名度は低く、利用している人は少ない。特にトイレのメンテナンスが悪く、維持管理が問題。
■明石海峡大橋開通後の影響
◇交通
●船、飛行機から陸上交通へ
・船…鳴門市内では、平成10年度にすべての航路が廃止。小松島と和歌山を結ぶ南海フェリーは、徳島港区(沖洲地区)へ移転。徳島〜関西空港を結ぶ徳島関空ラインは平成12年2月末で廃止され、直通高速バスの運行が始まる。直通高速バス以外の交通手段は、徳島(バス)→津名(フェリー)→関西空港、または徳島(バス)→和歌山(フェリー)→関西空港。利用者は、時間がかかっても乗り継ぎの無駄な時間を惜しんで、運行本数が多い直通バスを選択することが予想される。
・飛行機…徳島〜京阪神は高速バス利用者が増大し、大阪便の利用者が激減している。平成10年度の利用客は年間約14万人。