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またボンベの容量や圧縮空気の圧力によっても使用時間は異なる。

実際の作業で使用する場合、自分が空気ボンベ1本でどのくらいの時間使用できるかを知っておく必要がある。

各人の空気使用量は次式により計算が可能である。

 

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◎使用上の注意事項

○取扱いには熟練(訓練)が必要である。

○有害ガスの存在する区域での使用には、陰圧式より陽圧式の方が望ましい。

○空気消費量は作業内容によって異なる。

○実際の使用時は、必ず使用時間に余裕を持つ。

○空気ボンベは定期的に容器検査を受ける必要がある。

(陸上と海上では期間は異なる。)

○空気ボンベの容器証明書は再充填の際等に必要となるため厳重に保管しておくこと。

○空気ボンベ内の空気は長期間使用しなくとも使用には耐え得るが、多少劣化作用を起こす可能性もあり、また臭気を帯びてくるため、使用時にはなるべく新鮮な空気を呼吸できるよう年1回若しくは定期的にボンベ内空気の入れ換えを行うことが望ましい。

○些細な故障、不良は作業者に危険を及ぼし、さらには人命に係わってくるため、特に取扱いには十分注意し、慎重に扱うことが必要である。

○作業は危険区域に立ち入る場合が多いため、命綱の使用が必要である。

○危険を感じた場合は、直ちに安全な場所(新鮮な空気のある場所)に退避すること。

 

(4) 保護具の保守・点検

前述の呼吸用保護具等は、事故発生時等の緊急若しくは非常な場合でしか使用することはない。日頃より定期的な手入れをしておかなければ、いざ使用しようとする場合使用できないことがある。

 

 

 

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