平成11年度
ホスピスケアに関する研究助成募集要項
財団法人笹川医学医療研究財団
(日本財団補助事業)
1 趣旨
高齢化社会への進行とともに、がんやその他の重篤な疾病による死亡者が年々増加する中で、終末期患者への医療・ケアの在り方に対する国民の関心が高まりつつある。そこで、ホスピスとは、人が単にその死を迎える準備の場ではなく、かけがえのない人生を有終の美に昇華させるために、医療・ケアの従事者及び家族等が協力して織り成すプログラムづくりの場と考えるものである。
こうした考え方に立って、本財団は今後、これまで高齢者の医学医療に対する研究助成として実施してきた項目のうち、高齢者痴呆及び治療に関する病態的、臨床的なより学究的、専門的な項目とは別に、21世紀高齢社会に向けて、医師、ナース、コメディカル等医療従事関係者のホスピスケアヘの関わり方、及び病院、診療所、訪問看護ステーション、在宅等医療の場におけるホスピスの在り方等を、総合的なホスピスケア研究として専門的及び集学的に採り上げ、当該研究に助成することにより、ホスピスケア・プログラムの育成、整備に寄与することを目的とする。
2 研究項目(助成の対象)
(1) ホスピスケア、ターミナルケアに関する研究
(2) 高齢者の医療・看護・クオリティ オブ ライフ等に関する研究
3 研究の体制
(1) 個人研究または共同研究を原則とする。(組織単位の研究も考慮する。)
(2) 個人研究については、特に若手研究者の意欲的、個性的な研究計画を歓迎する。
(3) 共同研究(組織単位の研究を含む。)については、研究計画全体について責任を持つことができる代表研究者を定めるものとする。