展示の内容は、掘削船、掘削・生産リグ、パイプハンドリング・システム等大型構造物の模型・パネル展示や、トップドライブ、ドリルパイプ、ケーシングパイプ、ROV、救命艇等の大型実物展示が目立っていた。特に最新の掘削船やライザーパイプ、大型のドローワークス等が展示されており、大深度掘削に関する技術開発力が各社のテーマとなってきている。また、居住設備、安全管理といったソフトウェアやサプライ(補給)に関する展示もあり、現在センターが基本設計を開始している地球深部探査船に必要な情報を入手することができた。
論文発表は49のテーマについて、アストロホールの7つのセミナー室においてセッションが行われ、発表件は280件(昨年度255件)であった。それらの発表内容は、海底石油油田の開発のための技術 (探査、掘削、生産、輸送、及び安全管理)に関するもので、その中でも、大水深に関するセクションが増加しており展示のみならず論文においても大深度掘削が話題となっていた。また、新たにコンポジットライザーのみでセッションが設けられており、次世代の掘削技術にも注目が注がれていた。
特別講演では、最新の掘削船や採掘技術に関する講演が数多くみられた。特にこの年に新しく建造された Deepwater Pathfinderの紹介を中心とした“PIONEERING DRILLSHIP FOR 10,000FT.OF WATER”が盛況をはくしていた。
以下にDeepwater Pathfinderの詳細図を示す。