ソナー直下では測深値の標準偏差が小さく、スワッス端部では大きいことがわかる。これは、スワッス端部では船体の動揺によるビームの平面位置ずれが大きく、測深値に再現性を保てないためである。また、船体直下方向で採取する音測値を斜方向のビームに対しても適用するため、測深誤差を生じ易いことに起因する。
図─4より、測深値の標準偏差が±0.05(m)以内に含まれるスワッス有効範囲は左右約±50mである。
また、このときの水深値は平均14.3mであったことから、約120°の範囲において誤差±0.05m(1δ)の測深が可能といえる。