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今回のデータ処理の基本となる座標系はGPSアンテナを中心として構成した。x、y、zの各原点、軸方向は以下のとおり。

・原点:GPSアンテナの中心

・x軸方向:取り付け金具の上部の平面方向

・y軸方向:取り付け金具の上部の平面と直行する方向

・z軸方向:取り付け金具の軸方向※1)

※1)カメラ位置座標の傾き等を算出するのに必要なz軸の軸方向の基準として、写真計測を行った取り付け金具の柱の上部(GPSアンテナ取り付け位置)と写真に写っている下面を結んだ線をz軸として、座標系を構成した。

各計測機器の座標値を表4.1.2に示し、初期状態のカメラの傾きを表4.1.3に示す。

 

[表4.1.2:計測機器の位置座標]

063-1.gif

※2)カメラに写されていない動揺補正装置、ソナーヘッドについては、マルチビーム超音波測深機のデータ入カファイルのオフセット値を用いて配置した。

 

[表4.1.3.:カメラの傾きの初期値]

063-2.gif

 

(2)画像データから算出したカメラ位置座標

表2.4.1に示した3つの計測ケース(C2、C5、C8)の中から、比較的画像に目標物が多い連続した3モデルを代表として抽出し、画像に写っている基準点と目標物からカメラ位置を算出した。

1]カメラ位置の算出方法

カメラによって取得した写真画像を、600万画素相当のデジタルカメラで撮影した際の画像データとなるような解像度(2,400dpi)に設定したスキャナーで取り込み(1画素あたり約0.01mm相当となるように設定)、デジタルデータ化して写真測量ソフトを用いて処理した。

 

 

 

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