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天気図を読めるようになろう

 

ヨットやモーターボートで楽しい航海をするには、その日の天気を正しく判断することが必要です。シーマンといっても、天気図が読めなかったり、書けないようでは落第です。天気のことはとても一口では説明できませんが、それはみなさんの将来の勉強にまかせるとして、ここでは、せめて天気図の天気記号・風速・風向記号の読み方をおぼえて天気図に興味を持つようにして下さい。

 

―簡単な気象の話―

●風と気圧

風とは、気圧(空気の重さ)の高いところ(高気圧)から低いところ(低気圧)へ流れる空気の動きであり、また、高気圧とは、そのまわりにくらべて気温の低いところ、低気圧はその逆に気温の高いところとおぼえてもよいでしょう。いいかえれば、風とは気温の差による空気の動きともいえます。つまり、気圧(気温)の差が大きければ大きいほど風は強く吹くことになります。

 

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●気圧と天気

そのため、低気圧の中心には、いつもまわりから空気が流れ込んでくるため、中が一杯になり上昇気流となって空へ上がって雲をつくり、強い風や雨を降らすこととなるため、一般に低気圧がくると天気が悪くなるといわれるわけです。

反対に高気圧は、いつも空気(風)をまわりに吹き出しているため、その中心は比かく的静かで、出ていった空気のあとをうめるため上空から下降気流が生まれるので空には雲も少なく良い天気となるのです。

 

低気圧と高気圧

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