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むすび

・まず最初に、平成11年度の草の根国際交流事業を黒部で開催できましたことを心から嬉しく存じております。なぜならば、私たちがこの地域の活性化を目指してこの3年来進めてきています黒部まちづくり協議会の活動にこの草の根国際交流事業が実にぴったりな事業であり、私たちの今後の活動に大きい示唆を得ることができたからです。

・私たちの目指すまちづくり運動のテーマは「はなのあるまちづくり」であり、一つに「華」 ・ユニークで個性的なまちをつくろう、二つに「花」 ・花と名水の美しい自然を生かしたまちをつくろう、三つ目に「英」 ・暮らしに美しい心と創造性をもって黒部の文化を育てよう。この三つの「はな」をキーワードに進めて参りました。サクラWS、花いっぱいWS、国際人づくりWSなど14のワークショップは、市民一人ひとりの手づくりの市民運動として今後も大切に前進させてまいりたいと考えています。

・また、黒部市は「国際交流盛んな都市づくり」を市のテーマに掲げてアメリカ・メーコン市('77〜)、オランダ・スネーク市('70〜)両姉妹都市と国際交流を進めてきていますが、これらと相まって、私たちはこのタウンミーティングを契機に市民レベルの草の根国際交流を発展定着させたいと強く念願しています。

・黒部における正味3日間の欧州からの招請者4名を中心にしたこの事業は期待通りの大きい成果を上げることができたと自負しております。予想を超える充実した密度のきわめて濃い3日間でした。その詳細は本報告書に記載されているところですが、私たちは今事業で得たものを次なる課題の充実につなげて参りたい。

・この会議にはるばる欧州から来ていただきハードなスケジュールの中、真剣な討議をしていただいたドイツ(ウルム)・マックス・シュテムスホーン氏、オランダ(スネーク)・フランス・ミッデルホフ氏、スペイン(ビゴ)・ルス・マリア・ゴンザレス・ドミンゲス女史、イギリス(湖水地方・ケンダル)・ジム・ウオーカー氏に心から感謝の意を表します。それぞれのお国で都市開発・観光などの専門家として各都市の固有の歴史と自然環境を生かし、文化を育んで名声の高い今日のまちを形成されるお仕事に貢献されています。タウンミーティングの発言から各氏の真摯な日頃の取り組みがつぶさに私たちに伝わってきました。心から敬意を表します。

・今回の事業の実施に当たりお世話になった運輸省・富山県・黒部市、そして日本財団・国際観光振興会・交通エコロジー・モビリティー財団の皆様に厚く御礼申しあげます。

・最後に、この事業を契機に黒部における市民レベルの草の根国際交流がますます深まりますこと心から念じむすびの言葉といたします。

 

黒部まちづくり協議会

会長 吉田忠裕

 

 

 

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