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・行政機関の関与度(資金協力等)

「市としても地域の国際化を進めており、国際交流市民の会(鉄道復興の会のメンバーも参加)等、国際交流団体との集まりもある。具体的に国際交流の要請等・相談があれば協力していく」との市側の意見である。

3] 地域の活性化

・テーマの地域との関連性(地域文化に根ざしたものか?)

・町づくり・地域生活との結び付け岩見沢は東北以北随一の鉄道操車場を有し、鉄道の街、交通の要衝であったが、時代とともに「鉄道のまち」の面影がうすれつつある。同団体が行おうとする事業は市民に根ずいている鉄道と地域生活とを結びつけるに適切な素材と思われる。ただし、何を、どの様に発信するのかが課題である。

4] 継続性と発展性

・地元に定着するプロジェクトであるか否か。

岩見沢の街の生い立ちからして、可能性を持っている。

・各市民のコンセンサスが得られるものか。

鉄道に関しては深い思い入れがあると思われるが、テーマが重要と思われる。

・将来計画(双方向交流の発展可能性)

市は米国アイダホ州ポカテロ市と姉妹都市交流を進める等、国際交流に熱心である。同事業が市民レベルで行われており、相手国へ訪問するのみで、今後何らかの予算が得られれば可能である。

・複数国との交流希望

現在は英国との交流になっているが、姉妹都市のポカテロ市(米国)も鉄道と関わりのある都市として交流が行われている。また、同様の外国都市との交流も希望している。

5] その他

・国内の同一業界団体からも認知されうる事業か否か。

・地域内に交流会場となる施設及び通訳等の対応能力があるか否か。

施設としては「自治体ネットワークセンター」内に会議場(収容人数約150人、通訳用ブースあり)・コミュニティFM放送局、また、岩見沢文化センター(収容人数、約500人)がある。通訳は札幌市より対応可能。

 

4. 支援協力への希望

今後「岩見沢の鉄道復興を考える会」としては、今までの研究成果をもとに、岩見沢の市民主体のまちづくりが進むことを希望しており、上記31]に事業を記述したが、ごの中で「草の根国際交流支援事業」に合った事業の実施をお願いしたい。

 

5. 事業への熱意

各活動を通じて、事業への熱意は十分感じられる。

 

6. 所感

さまざまな分野のボランティアの人達を中心に岩見沢のまちづくりに熱心に取り組んで来ている感じが取れる。「鉄道復興を考える会」のメンバーもまちつくり研究会・国際交流市民の会のメンバーでもあり、当事業を進めるにあたっては、行政側とも連携がとれるものと思われる。

また、鉄道を中心とした交流事業として、鉄道の街として長い歴史を持ち、ほとんどの人が鉄道と何らかの関わりを持っていたが、目に見える鉄道遺産は、鉄道構内にある明治時代に作られた赤れんがの「レールセンター」(現在レール工場)・トラス橋のみで鉄道に関する博物館もなく、鉄道のまちを感じさせる所は少ない。市の案内パンフレットにも鉄道が見えない。そのような中で潜在的に鉄道があるものの、鉄道をもとに地域づくりを進めるに当たり、何を、どの様に掘り起こすのかが見えないところがある。

 

 

 

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