ロシアの貿易は、恒常的な黒字貿易である。
97年の独立国家共同体(CIS)域外貿易は輸出3.3%減、輸入13%増、収支194億ドルの黒字を記録している。輸出総額の47%は鉱物性品で、うち39%を原油、ガスが占めている。原油輸出は数量ベースでは前年比4.2%増となっているが、原油価格の低落のため金額ベースでは7.5%減となっている。輸入では、食品、化学品、機械など主品目が各2桁の伸びを記録している。
CIS域内貿易では輸出3.8%増、輸入3.9%減となっている。
相手国は、輸出がウクライナ(8.3%)、ドイツ(7.5%)、米国(5.7%)、ベラルーシ(5.3%)の順となっており、EUが32.0%、CISが19.0%を占めている。
輸入ではドイツ(9.7%)、ベラルーシ(6.8%)、ウクライナ(5.9%)、米国(5.9%)の順となっており、EUが28.8%、CISが20.7%を占めている。
対日貿易も恒常的な黒字貿易であり、主として魚介類、アルミ・同合金、木材、石炭などを輸出し、乗用車、通信機、荷役機器などを輸入している。