19. Tanker Ship Management S.R.L.
(所在地) 4th Floor, Port No.2 Petromin's Bldg., Incinta Port, Constantza, Romania
(保有船舶)
(3) 造船事情
ルーマニアの造船業は、1833年には既にGiurgiu造船所が設立され、古くから発達しており、多くの造船所は19世紀に設立されている。
共産主義政権時代には、ルーマニア最大の工業都市ガラーチにあるNaval Industrial Central (NIC)が統括し、その傘下に8つの造船所と関連企業が構成されていた。
1997年に実質的な市場経済への移行が始まり、造船業は全て民営化されることになり、現在はその過程にある。
ルーマニアの造船業は、1989年にチャウシェスク政権が崩壊して以来低迷しており、船舶建造量も89年の30隻、335,148G/T(世界の2.3%)に対し、98年は21隻、105,868G/T(同0.4%)と下落している。
98年末の手持工事量(ロイド統計)は、104隻、749,073G/Tであるが、この中には共産主義時代に受注した末引渡し、未着工船が多く含まれているものと思われる。
なお、最近は西欧造船所の下請けで船殻のみを建造している造船所があるが、これは建造実績には含まれていない。
従業員数は、89年の約43,000人から、95年には約30,000人に減少したが、その後は余り変動していない。