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4. Navalconsulte, Lda.

(所在地) Rua Antonio Nobre 13B-Traseiras, 2800 Almada, Portugal

(修繕設備)

修理岸壁 350m(最大吃水:8m)

 

(4) 漁業事情

 

ポルトガルは、西部および南部に長い海岸線をもち、また、大西洋上に領有するアソーレス、マディラ両群島の海域はカナリア寒流の影響でイワシなどの魚類が豊富であるため、漁業は重要産業の一つとなっている。

沿岸漁業の主要魚種は、いわし、まぐろ、たい、伊勢えび、小えび、たこ、いか等であるが、このうち、いわしは漁獲量が最も多く、いわしの缶詰はポルトガルの重要な輸出品となっている。

遠洋漁業ではたらが主に捕獲され、漁場は遠くニューファンドランド、グリーンランドなどの浅瀬海域で夏季に行われている。また、近年はまぐろの遠洋漁労も盛んになっている。

さらに、河川漁業ではさけ、にしん、うなぎ、ます、こい等が捕獲されている。

なお、漁獲量は年々減少傾向にあり、80年代の40万トン台から現在では25万トン前後になっている。

これは、外国領海への入漁規制が厳しくなったこと、ポルトガル沿岸の水産資源が枯渇してきたこと、ポルトガル保有の大型トロール漁船が減少傾向にあることなどに因る。

最近のポルトガルの漁獲量・輸出額および漁船保有量の推移は、次の通りである。

 

漁獲量・輸出額の推移

(単位:1,000トン、100万ドル)

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(出所) 国連FAO漁業統計

 

 

 

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