(出所) ロイド統計
(B) 海運事情と保有船主の実態
ポルトガルは、欧州大陸の最西端に位置し、貿易商人や航海者にとって地理的条件に恵まれているため、古くから海外に進出し、15世紀には世界最初のインド洋航路を発見している。
その後、アフリカ・アジア、太洋州、南米などの各地に植民地を獲得し、本土と海外領土との交易に、ポルトガル海運は重要な役割を果たしてきた。
また、リスボン港は大西洋岸の貿易の中心地として発達した。
ポルトガルの商船隊は、1945年の商船隊再建計画により順次増強され、84年には359隻、160万G/Tに達した。
その後、年々減少し96年には68万G/Tにまで弱化したが、98年には再び100万G/T台に復活している。
沿岸航路は、陸上のトラック輸送の発達により、その重要性は著しく減少しているが、河川航路はリスボンとテージョ河対岸都市を結ぶフェリーを主とする河川航路が活況を呈している。
ポルトガルの主な保有船主とその保有船舶は、次の通りである。