(出所) 国連工業製品統計
ポーランドの貿易は、1991年以降恒常的な赤字貿易となっている。
特に、ここ数年は赤字幅の拡大が目立っている。
赤字の構造的主要因としては、競争力の脆弱、通貨安のみに依存する不十分な輸出計画などが挙げられる。
97年、98年の貿易収支は、ズウォテイ安による輸入の拡大やロシアの経済危機による輸出需要減などに影響され、それぞれ112億ドル、137億ドルの大幅赤字を計上している。
このため、経常収支赤字もそれぞれ43億ドル、69億ドルを記録している。
主要貿易相手国は、ドイツが輸出の35.9%、輸入の19.5%(98年)を占め、これにイタリア、フランス、ロシアなどが続いている。
1997年におけるポーランドの主要輸出品目は機械・輸送機器、食品・動物、化学品などであり、輸入は機械・輸送機器、化学品、鉱物性燃料などである。
対日貿易は、恒常的赤字貿易であり、動物性原料(羽毛など)、タラの卵、酪農品、鳥卵、家具・寝具などを輸出し、乗用車、二輪自動車、通信機器などを輸入している。