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近年、陸上交通機関の発達に伴い、その重要性は低下しつつあるが、アントワープ〜ブリュッセル・リエージュ間の貨物輸送には不可欠とされ、内陸水路の利用が活発に行われている。

一方、海運については、ベルギーも世界的不況の例外でなく、経営面で非常に厳しい状況下にある。

このため、過剰船腹の売却・休航、老朽船や不経済船の解撤などを行う一方、自国海運の体質強化と国際競争力の向上を図るため、輸送需要に適合できる海運力の革新ならびに調整を行っている。

この結果、89〜90年にかけてタンカーなど約42万G/T、バルカーなど約110万G/T、合計81隻、約180万G/Tが、不経済船として処分された反面、特殊船などが新規増強され、輸送需要に対応した船隊へと革新されている。

この結果、保有船腹量は同国海運史上最大であった1986年の355隻、242万G/Tから年々縮小し、98年には183隻、12万7,000G/Tへと激減している。

ベルギーの主な海運会社の保有船舶などの概要は、次の通りである。

 

1. Ahlers Shipping N.V. & Partners

(所在地) Noorderlaan 139, B-2030 Antwerp, Belgium

(保有船舶)

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同社は、旧西独のエネルギー産業グループのベルギー国内にある海運子会社Ahlers N.V.の系列会社であり、所有船のほかバルク・キャリア、ガスキャリアなどの運航に従事している。

 

 

 

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