(4) 漁業事情
黒海の漁業資源は極めて乏しく、ブルガリア近海漁業の殆どが大西洋、特にナイジェリア沿岸地帯で行われ、ラゴス港はブルガリアの近海漁業船団の基地となっている。
また、ブルガリア人は海水魚よりも、むしろ淡水魚を好むため、無数の大小様々のダム、河川、湖沼、池、運河など天然または人工の内陸水域で、淡水魚養殖が盛んに行われている。
一方、近年海洋漁業は極端に衰退し、88年の10万4,900トンから95年には1万3,000トンヘと激減している。
このため、漁船保有量も88年の38隻、102,597G/Tから、98年には18隻、14,792G/Tへと大きく減少している。
ブルガリアの漁獲量と漁船保有量の推移は、次の通りである。