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(3) 造船事情

 

ブルガリアの造船業の歴史は古く、1881年には最初の60トン型非自航船が、ドナウ川沿岸のルーセで建造されている。

今日、ブルガリアは造船国として、国際市場でも高い評価を得ているが、造船業が著しい発達を成し得たのは、旧ソ連の技術援助、旧ソ連製の機器の供給を受けていたことによるところが多い。

現在、ブルガリアの主要造船所は、黒海沿岸のバルナおよびブルガス、ドナウ川沿海のルースにある。

これらの造船所では、15,000〜38,000トン級の貨物船、3,000〜5,000トン級のオイル・タンカ、コンテナ船など各種船舶が建造されている。

また、ライン、マイン、ドナウの3大河川を結ぶ運河が92年に開通したことにより、これら水路の航行用のヨーロッパ型船舶や河川、海上両用型の船舶なども建造されている。

なお、従来はブルガリア造船業の生産のうち、80%以上が輸出に向けられ、80年代にはその66%が旧ソ連で占められていた。

近年では、ノルウエー、英国、モロッコなどにも輸出されている。

最近の10年間におけるブルガリアの船舶建造実績は、次の通りである。

 

 

 

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