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11. Travofer

(所在地) 3 Boulevard Bernabo, F-13015 Marseilles, France

(修繕設備) 上記に同じ。

 

(4) 漁業事情

 

フランスの漁業は、10年前の漁獲量と殆ど変っておらず、むしろ減少傾向にあり、1995年の漁獲量は約79万トンである。

一方、国内の需要が年々増大傾向にあるため、魚介類の輸入が輸出を大幅に上回っており、フランスは水産物では輸入国になっている。

魚介類全体で95年は輸出の9億9,336万ドルに対して、輸入が32億2,130万ドルに達し、約22億2,800万ドルの入超となっている。

主な漁獲量は、たら、まぐろ、いわし、にしん、さば、甲殻類などである。

まぐろ漁業は、まき網漁船、引き縄魚船、延縄漁船などによって行われているが、まき網によるまぐろ遠洋漁業が比較的好調な発展をみせている。

まぐろ漁業は、欧州漁場とアフリカ漁場とで行われている。

また、いわし漁業もまき網漁船により行われているが、地中海と大西洋沿岸で操業されている。

フランス政府は、年々増大傾向にある国内の鮮魚介類需要に対する自給率の向上と、輸出向け加工魚の増産を図るために、トロール船、まき網船、いせえび船、冷凍船などの建造奨励、漁獲物流通階段における貯蔵設備、冷凍整備、加工設備の改善と近代化を推進しており、このため金融面での各種助成策を講じており、特に老朽漁船の代替建造の促進については、低金利特別融資や関連予算措置による政府助成が実施されている。

なお、フランスの漁獲保有量(100G/T以上の鋼造漁船)は、1998年12月末現在306隻、116,801G/Tで、その平均船齢は16年である。

最近の漁獲量・水産物輸出入高・漁船保有量の推移は、次の通りである。

 

漁獲量・輸出入額の推移

(単位:1,000トン、100万ドル)

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(出所) 国連FAO漁業統計

 

 

 

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