(3) 造船事情
フランスの造船業は、大戦終結の1945年以降、14の大手造船所がフランス船団再建のための商船建造に従事してきた。
その後、1952〜56年の経済危機では大幅な受注減少があり、これを契機に造船所の合併策が打ち出され、1955年にはLoire造船所とPenhoet造船所が合併して、Atlantique造船所(Cantiers de l'Atlantique)となった。
さらに、1961〜69年には合理化を目的とした大規模な造船所再編成が行われて、Alsthom-Atlantiqueグループをはじめとする6グループが、69年以降のフランス造船業を支えてきた。
しかし、2回にわたる石油ショックによる長期的未曽有の不況により、82年には再び政府により劇的な再編成が行われ、大手造船所は次の2つのグループに分割された。
1. 公社―Alsthom―Atlantique Group：
Atlantique造船所とDubigeon―Normandie造船所
2. 民間―Normed Group：
Dunkerque造船所、La Ciota造船所とLa Seyne造船所
