日本財団 図書館


(2) 船舶事情

 

(A) 保有状況

ハンガリーの保有船腹量(100G/T以上の鋼造船)は、1998年12月末現在、一般貨物船が2隻、合計15,285G/Tであり、その平均船齢は19年である。

なお、最近10年間における保有船腹量の推移は、次の通りである。

 

保有船腹量の推移

(100G/T以上の鋼造船)

329-1.gif

(出所) ロイド統計

 

(B) 水運事情と保有船主の実態

ハンガリーは、直接海洋に接していない内陸国であるため、海運業は発達していない。

しかし、国内を流れるドナウ川およびその支流、バラトン湖、ティサ川などの水路を利用した貨客輸送が活発である。

国内における可航水路は延べ約1,700kmに及び、年間貨物輸送量(95年)は約230万トンに達している。

ハンガリーの主要海運会社は、Mahart社と他に1社あるのみである。

Mahart社は、かつては10万G/T近い船舶を擁し、ドナウ川、ラーバ川、ティサ川、バーハ川・ケレシュ川、バラトン湖など内陸水路における貨客輸送のほか、中近東、アドリア海、地中海、欧州などの諸航路に就航していたが、現在は一般貨物船4隻、25,195G/Tを保有しているに過ぎない。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION