(3) 造船事情
ノルウェーは、1970年代には欧州で5本の指に入る造船国で、世界新造商船の3〜4%(G/Tベース)を確保していたが、1980年の初頭以降世界の商船建造市場における地位は急速に低下し、1989年の建造量は僅か48,000G/Tに落ち込んだ。
その後、漸次回復し1998年には18万G/T(全世界建造量の約0.7%)となっている。
建造量で見る限り、ノルウェーは世界の造船国の中で商船建造国としての地位を失ったといえる。
なお、1998年末における手持工事量は60隻、286,787G/Tであり、うち99年竣工予定船は49隻、211,827G/Tとなっている。
最近の10年間におけるノルウェーの船舶建造実績は、次の通りである。