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(4) 漁業事情

 

ドイツの漁業は、遠洋トロール漁船、中型ラガー、小型カッターおよび沿岸小型漁船によるものの4種類に大別できる。

操業区域は、北海、グリーンランド沿岸、バルト海、英国西海岸沖などであるが、漁獲量の約50%は北海および国内の河川からであり、約16%がバルト海、約14%がグリーンランド沿岸、残りの20%がその他の海域からである。

遠洋トロールの主漁場は、冷蔵船ではアイスランド、グリーンランド、ベルギーなどの沖であり、大型冷凍船ではニュ一ファンドランドなど北西大西洋と南西アフリカ沖、南米バタゴニア沖などを主要漁場としている。

漁獲量は、80年代は40万トン前後であったか、90年代に入ってから30万トン前後で推移している。

漁船保有量(100G/T以上の鋼造漁船)は、91年の14万G/Tから年々減少傾向にあり、98年には半減して7万G/T弱(平均船齢24年)になっている。

最近の漁獲量・輸出額および漁船保有量の推移は、次の通りである。

 

漁獲量・輸出額の推移

(単位:1,000トン、100万ドル)

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(出所) 国連FAO漁業統計

 

 

 

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